プロジェクト紹介

瀬戸内海・豊島をモデルとした自然環境・地域再生研究プロジェクト

研究・活動代表者早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科 助教 切川卓也
団体名豊島学(楽)会 (代表委員 安岐正三・中地重晴)

戦後最大級の不法投棄事件が発生した瀬戸内海の“豊島”をモデルとして、
自然環境と地域再生に焦点を当てた研究を展開する。

地球規模で考えなければならない廃棄物問題で破壊された美しい自然を回復する取り組みと、
離島問題に対応するための地域の活力を取り戻す取り組みは、住民の力が必要な問題である。
そこで、島が本来の姿で活力に満ちた姿を取り戻し、かつ自然の回復が併せて行われることを目的とする。

主に“地域産品流通システムの開発
(交流人口との地域通貨の導入や宅配コストおよび二酸化炭素削減される通販システムの構築)”、
“市民活動型の簡易環境計測システムの開発”、
“豊島共創グリーンマップシステムの構築”を目指す。

また、手法の体系化をはかり、他地域への展開についても検討する。

期待成果

自然の回復および地域の活力の再生を目指した住民等の活動を支援・協力する手法やシステムを開発する。
さらに、これらを試験的に導入し、地域に根付くシステムとするとともに、その体系化を狙う。
全国的に環境の島として、知名度の高い豊島での取り組みは、注目度も高く波及効果があると思われる。

成果

廃棄物関連情報や、豊島の魅力情報の発信、
地域の食文化の再発見としての豊島ブランドの開発と通販システムなどの整備は概ね計画通り終了。
ただし、他の地域で応用可能なモデル作りといった面は今後の課題。

 

豊島産業廃棄物不法投棄現場の3Dモデル化による
利害関係者への分かりやすい情報発信

 

グリーンマップの構築